韓国人男性とベトナム人女性との国際結婚で、「韓国人は、女性を商品のように扱う」とベトナム主要紙が韓国を批判的に報道していた経緯もあり、ベトナム・韓国間の外交問題になっていました。これは、国際結婚をして韓国で住んだ後に不当な扱いを受けたり、悲しい事件となったりと、「このままでいいのか?」と、ベトナムの女性団体による国際結婚への抗議活動が激しくなってきていた。これを受けてベトナム政府は2011年以降、「満50歳以上、または年齢差が16歳以上」の韓国人男性とベトナム人女性との国際結婚を禁止する厳しい制限規定を設けた。韓国人に対して、このような制限が設けられたということは、他の外国人に対しても、同様に厳しい目でみられることは想像できます。

韓国の現状

 駐ベトナム韓国大使館のイ・ミヨン公使によれば、ここ数年に毎年およそ6000人のベトナム人女性が韓国人男性と国際結婚をしていて、2015年以降は韓国人男性の国際結婚でベトナム人花嫁が中国を抜き最多となっています。

2018年の日本政府統計で日本にいるベトナム人は、5000人にも満たないのですから、韓国人のベトナム人女性との国際結婚の多さが目立ちます。

ベトナム人女性との国際結婚の数字を見ると前述の制限が厳格に守られているかどうかは疑問です。

 韓国の国際結婚は結婚全体の10%以上を占めている。

 要因は、低所得層の結婚難ですが、国際結婚の需要増を背景にした結婚仲介業者による東南アジア女性との結婚で、とりわけベトナム人女性増加しています。韓国政府は、こうした国際結婚の増加を受けて、外国人配偶者の韓国社会への社会適合政策を行い、韓国の歴史、伝統、慣習、料理などを無償で教える機会を創ったり、職業訓練や職業あっせんを支援してくれる環境があります。

このような状況からしても、「満50歳以上、または年齢差が16歳以上」という制限は原則としてあっても法律として厳しくルール化されているかというと違うと思います。

 韓国の国際結婚10%に対して、日本の国際結婚比率は3%台ですから、日本とはかなりことなります。

 

韓国の国際結婚相談所

 韓国では、国際結婚仲介業者を通し、韓国人男性の好みに合わせて10~20歳ほど年下の女性を紹介するケースが増えており、新種の人身売買という批判を受けてきたこともあります。中でもベトナム人女性が急増しているのですが、国際結婚仲介業者も多くあり、この業者達は、韓国で国際結婚を希望する男性を募り、団体でベトナムへお見合い渡航して、ベトナム現地の業者スタッフと連携をとりながら、女性をお見合いに合わせて集めます。そこで、お見合いが成立して、次のステップという感じです。なので、圧倒的に希望男性が多く、ベトナム人と韓国人の国際結婚成立による韓国への結婚移住者の内、ベトナム人女性が圧倒的に多く99.5%、ベトナム人男性は0.5%という統計も出ています。

ベトナムから若い女性が他国へ行ってしまうこのような背景からも、「満50歳以上、または年齢差が16歳以上」という制限が出てきているのでしょう。

日本人の国際結婚における年齢差

 日本国での国際結婚の手続きは、本サイトで紹介しておりますが、お相手である外国人が婚姻要件を満たしていれば、管轄の市町村役場へ婚姻届けを提出して終わります。

 婚姻要件を満たしている証明が、「婚姻要件具備証明書」でしたね。

 後は、相手国の結婚手続きで何を求められるかは、相手国次第です。

 そこで、管理人の知り合いの国際結婚相談所に日本人とベトナム人との結婚年齢差について聞いてみました。
 年齢差については15歳を目安にしているそうです。
 15歳を超える場合は、交際期間を長くしてもらったりしてトナムの役所に疑問を与えないように進めるようです。その結婚相談所で過去に、男性70歳、ベトナム人女性40歳の話を進めるうえで、何度もベトナム渡航して説明しても、ダメだったという話も聞きました。

 要は、ケースバイケースで役所の担当にもよるでしょうし、年齢差もさることながら、実年齢の高さであったり、収入が低く過ぎてもダメだという話です。

 他にも、双方の離婚歴が多かったりというのもダメになる要素のようです。

だから何度もでますが、「満50歳以上、または年齢差が16歳以上」は、絶対ではなくて、原則であり、1つの目安だと推測します。

マルちゃんの一言

 韓国の情報から日本と比較してみましたが、ベトナムにおける結婚の年齢差に目安はあるものの原則であって絶対ではないようです。他の国は、他の国であるかと思いますが。

 マルちゃん自身も30歳の年齢差で、日本から書類を渡して約2週間ほどで許可となりました。ただ、交際期間が年単位だったこと、収入が二人で生活するうえで大丈夫そうだったこと、日本で先に結婚手続き終わっていたこと等、色々条件揃ったのかも知れません。2016年に結婚するにあたっての面接は廃止となり、マルちゃんはベトナム渡航しませんでしたが、奥さんが面接の代わりにベトナムの役所に色々情報提供したのだと思ってます。